# 表題 移流方程式の差分解法: FCT の解説, 1次元サンプルプログラム # インストールと実行の手引 # # 履歴 2011/06/27 小高正嗣 # ●この文書について この文書は移流方程式の差分スキーム FCT の1次元サンプルプログラム のインストールと実行方法についての説明文書である. ●動作環境 * 地球流体電能ライブラリ(DCL)のインストールされた, 一般的な Unix 互換 OS * 地球流体電能ライブラリ(DCL)については下記 URL を参照されたい. http://www.gfd-dennou.org/library/dcl/ * 2011/06/27 現在, 下記の環境での動作を確認している. * Debian GNU/Linux 5.0 + kernel-2.6-36 * dcl-5.3.3 + gfortran (gcc version 4.4.5) * dcl-5.3.3 + Fujitsu FCC ver.5.0 ●準備作業 あらかじめ地球流体電能ライブラリ(DCL)をインストールしておく. ソースパッケージは http://www.gfd-dennou.org/library/dcl/ よりダウンロード可能である. 注意すべき点としては, 本サンプルプログラムでコンパイルする f90 コンパイラで DCL をコンパイルしておくことである. ●ソースの展開 ソースファイルは src-1D.YYYYMMDD.tgz と圧縮されているので 展開する. $ tar xvzf src-1D.YYYYMMDD.tgz これでソースツリー src-1D.YYYYMMDD ディレクトリが作成される. ●コンパイル コンパイル前に Makefile を編集する. 編集すべきマクロは以下の 通り. FNC: f90 コンパイラ名 FFLAGS: f90 コンパイラオプション DCLLIBPATH: dcl インストールディレクトリ DCLLIBOPT: -l(dcl ライブラリ名) GTKLIBOPT: gtk リンカライブラリ名 (dcl をコンパイルしたソースディレクトリ内にある Mkinclude に記載された GTK_CFLAGS マクロの値) サンプルとして用意した Makefile.XXX を適宜コピーして用いるとよい. $ cp Makefile.XXX Makefile $ vi Makefile (適宜編集する) Makefile の準備ができたら make を実行する. $ make 作成される実行ファイル名は exec である. $ ./exec とすると実行することができる.