2.12 関数の説明 : DCL文字関数

GRPH1で用いる文字コードの取り扱いに関する関数群.



GRPH1では, フォントテーブル (8.1.2,8.1.3節)を 見ると分かるように, 普通のASCII文字ばかりでなく, ギリシャ文字や特殊な 記号も使用できる. テキストプリミティブで文字列を指定するには, キーボードにある文字はそのまま文字列として書き込めばよい. キーボードにない文字, あるいはキーボードにあっても正しく表現されない文字は, 関数副プログラムCSGIの引数として フォントテーブルに示してある番号 (以下ではDCL文字番号という)を与えることによって指定する.



この文字関数CSGIはASCIIコードを使用する計算機システムでは FORTRANのCHAR関数と同値である. しかし, たとえばEBCDICコードを使用する計算機システムでは CHAR関数で正しい文字が得られない. どのようなコード系を使用していても一意に文字を指定するための 関数がCSGIである. なおこの逆関数として, ある文字のDCL文字番号を返す ISGCがある.



CSGIの使用例としては, たとえば,

cosαx
と書きたいとき
CHARACTER CSGI*1
と宣言した上で
'cos'//CSGI(152)//'x'
のように文字列を生成してテキストプリミティブにわたせばよい.



なおここに記されている関数群はシステムに依存しているので, ソースコードはsgpackの下にはなくcsgiという 独立したディレクトリに収められている.