GNMLIB : きりのよい打ち切り数

概要

きりのよい数を求めるサブルーチン・関数パッケージ. 大小比較はLRLLIB(第[here]章)を使っておこなうので, 誤差を含んだ比較ができる.

ここでいうきりのよい数とは, 1.0, 1.2, 1.5, 2.0, 2.5, 3.0, 4.0, 5.0, 6.0, 8.0 10^n で表現できる数または0である. きりのよい数のリストはユーザーが設定・参照することもできる.

サブルーチンのリスト

                                                                       
  GNLT(RX,BX,IP)   RXより小さいきりのよい数のうちで                    
                   最大のものを求める.                                
                                                                       
  GNLE(RX,BX,IP)   RX以下のきりのよい数のうちで 最大のものを求める.   
                                                                       
  GNGT(RX,BX,IP)   RXより大きいきりのよい数のうちで                    
                   最小のものを求める.                                
                                                                       
  GNGE(RX,BX,IP)   RX以上のきりのよい数のうちで 最小のものを求める.   
                                                                       
                   結果はBX 10^IPの形で返される.                      
                   きりのよい数のリストは次のサブルーチンで設定・参照  
                   できる.                                            
                                                                       
  GNSBLK(XB,NB)    きりのよい数のリストを設定する.                    
                                                                       
  GNQBLK(XB,NB)    現在設定されているリストを参照する.                
                                                                       
  GNSAVE           現在設定されているリストを保存する.                
                                                                       
  GNRSET           GNSAVEが保存したリストで再設定する.                
                                                                       

関数のリスト

                                                                     
  RGNLT(RX)   RXより小さいきりのよい数のうちで                       
              最大のものを求める.                                   
                                                                     
  RGNLE(RX)   RX以下のきりのよい数のうちで最大のものを求める.       
                                                                     
  RGNGT(RX)   RXより大きいきりのよい数のうちで                       
              最小のものを求める.                                   
                                                                     
  RGNGE(RX)   RX以上のきりのよい数のうちで最小のものを求める.       
                                                                     

サブルーチンの説明

GNLT/GNGT

  1. 機能
    与えた実数値より小さい/大きいきりのよい数のうちで 最大/最小のものを求める. 結果はBX 10^IPの形で返される.
  2. 呼び出し方法
    CALL GNLT(RX,BX,IP)
    CALL GNGT(RX,BX,IP)
  3. パラメーターの説明
                                         
      RX   (R)   調べる実数値.          
                                         
      BX   (R)   きりのよい数の仮数部.  
                                         
      IP   (I)   きりのよい数の指数部.  
                                         
    
  4. 備考
    1. きりのよい数のリストはGNSBLK, GNQBLKで設定・参照できる.

GNLE/GNGE

  1. 機能
    与えた実数値以下/以上のきりのよい数のうちで 最大/最小のものを求める. 結果はBX 10^IPの形で返される.
  2. 呼び出し方法
    CALL GNLE(RX,BX,IP)
    CALL GNGE(RX,BX,IP)
  3. パラメーターの説明
                                         
      RX   (R)   調べる実数値.          
                                         
      BX   (R)   きりのよい数の仮数部.  
                                         
      IP   (I)   きりのよい数の指数部.  
                                         
    
  4. 備考
    1. きりのよい数のリストはGNSBLK, GNQBLKで設定・参照できる.

GNSBLK/GNQBLK

  1. 機能
    きりのよい数のリストを設定/参照する.
  2. 呼び出し方法
    CALL GNSBLK(XB,NB)
    CALL GNQBLK(XB,NB)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      XB   (R)   きりのよい数を昇順に納めた実数型配列. XB(1)=1.0, XB(NB)   
                 =10.0となるように 指定する.                               
                                                                            
      NB   (I)   配列の寸法.                                               
                                                                            
    
  4. 備考
    1. NBは20以下でなければならない.

GNSAVE/GNRSET

  1. 機能
    現在設定されているきりのよい数のリストを 保存する/保存してあったリストで再設定する.
  2. 呼び出し方法
    CALL GNSAVE
    CALL GNRSET
  3. パラメーターの説明
                  
            なし  
                  
    
  4. 備考
    1. なし

関数の説明

RGNLT/RGNLE/RGNGT/RGNGE

  1. 機能
    きりのよい数を求める.
  2. 呼び出し方法
    RGNLT(RX)
    RGNLE(RX)
    RGNGT(RX)
    RGNGE(RX)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      RX      (R)   調べる実数値.                                          
                                                                            
      RGNLT   (R)   RXより小さいきりのよい数のうちで                        
                    最大のものを与える関数値.                              
                                                                            
      RGNLE   (R)   RX以下のきりのよい数のうちで                            
                    最大のものを与える関数値.                              
                                                                            
      RGNGT   (R)   RXより大きいきりのよい数のうちで                        
                    最小のものを与える関数値.                              
                                                                            
      RGNGE   (R)   RX以上のきりのよい数のうちで                            
                    最小のものを与える関数値.                              
                                                                            
    
  4. 備考
    1. きりのよい数のリストはGNSBLK, GNQBLKで設定・参照できる.


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Latex Source


地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)

NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:00:51 EDT 1995