RFALIB : 実数の欠損値処理付最大最小平均分散偏差など

概要

1つの実数型配列に対して,1つの実数値が決まるような作用をもつ関数パッケージ. 以下では総称名を示す. たとえばRMAXに対しては,ほかにRMAX0, RMAX1 という名前の関数も存在する. RMAX0は欠損値処理をおこなわない; RMAX1は欠損値処理をおこなう. RMAXは内部変数'LMISS'.TRUE.なら欠損値処理をおこなう; .FALSE.なら欠損値処理をおこなわない(初期値は.FALSE.). また欠損値処理をおこなうときの欠損値は, 内部変数'RMISS'で決まる(初期値は999.0). (詳しくは[here]節参照)

関数のリスト

                                                                       
  RMAX(RX,N,JX)           最大値を求める.                             
                                                                       
  RMIN(RX,N,JX)           最小値を求める.                             
                                                                       
  RSUM(RX,N,JX)           総和を求める.                               
                                                                       
  RAVE(RX,N,JX)           平均を求める.                               
                                                                       
  RVAR(RX,N,JX)           分散を求める.                               
                                                                       
  RSTD(RX,N,JX)           標準偏差を求める.                           
                                                                       
  RRMS(RX,N,JX)           root mean square ( ((Σ RX^2)/N)^1/2 )      
                          を求める.                                   
                                                                       
  RAMP(RX,N,JX)           大きさ ((Σ RX^2)^1/2 ) を求める.          
                                                                       
  VRMAX(RX,NS,NP,NQ,ND)   多次元配列の(一部分の)最大値を求める.     
                                                                       
  VRMIN(RX,NS,NP,NQ,ND)   多次元配列の(一部分の)最小値を求める.     
                                                                       

関数の説明

RMAX/RMIN/RSUM/RAVE/RVAR/RSTD/RRMS/RAMP

  1. 機能
    最大値 / 最小値 / 総和 / 平均 / 分散 / 標準偏差 / root mean square ( ((Σ RX^2)/N)^1/2 ) / 大きさ((Σ RX^2)^1/2 ) をもとめる.
  2. 呼び出し方法
    RMAX(RX,N,JX)
    RMIN(RX,N,JX)
    RSUM(RX,N,JX)
    RAVE(RX,N,JX)
    RVAR(RX,N,JX)
    RSTD(RX,N,JX)
    RRMS(RX,N,JX)
    RAMP(RX,N,JX)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      RX     (R(*))   処理する実数型配列.                                  
                                                                            
      N      (I)      処理する配列要素の個数.                              
                                                                            
      JX     (I)      処理する配列要素の間隔.                              
                                                                            
      RMAX   (R)      最大値を与える関数値.                                
                                                                            
      RMIN   (R)      最小値を与える関数値.                                
                                                                            
      RSUM   (R)      総和を与える関数値.                                  
                                                                            
      RAVE   (R)      平均を与える関数値.                                  
                                                                            
      RVAR   (R)      分散を与える関数値.                                  
                                                                            
      RSTD   (R)      標準偏差を与える関数値.                              
                                                                            
      RRMS   (R)      root mean square ( ((Σ RX^2)/N)^1/2 )               
                      を与える関数値.                                      
                                                                            
      RAMP   (R)      大きさ ((Σ RX^2)^1/2 ) を与える関数値.             
                                                                            
    
  4. 備考
    1. なし.

RVMAX/RVMIN

  1. 機能
    多次元配列の(一部分の)最大値 / 最小値をもとめる.
  2. 呼び出し方法
    VRMAX(RX,NS,NP,NQ,ND)
    VRMIN(RX,NS,NP,NQ,ND)
  3. パラメーターの説明
                                                                            
      RX      (R(*))   処理する実数型配列.                                 
                                                                            
      NS      (I(*))   配列の各次元の長さを与える 整数型配列.              
                                                                            
      NP      (I(*))   各次元の処理をおこなう                               
                       最初の位置を与える整数型配列.                       
                                                                            
      NQ      (I(*))   各次元の処理をおこなう                               
                       最後の位置を与える整数型配列.                       
                                                                            
      ND      (I)      配列の次元数.                                       
                                                                            
      RVMAX   (R)      最大値を与える関数値.                               
                                                                            
      RVMIN   (R)      最小値を与える関数値.                               
                                                                            
    
  4. 備考
    1. たとえば3次元配列X(10,20,30)が宣言してあったとき, 1次元目について [2, 9], 2次元目について [3, 12], 3次元目について [5, 20] の添字が動く範囲の最大値を求めるた めには,NS(1)=10, NS(2)=20, NS(3)=30, NP(1)=2, NP(2)=3, NP(3)=5, NQ(1)=9, NQ(2)=12, NQ(3)=20, ND=3 として RVMAX を呼んでやればよい.


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Latex Source


地球流体電脳倶楽部 : 95/6/9 (Version 5.0)

NUMAGUTI Atusi <a1n@gfdl.gov>
Last Modified: Thu Aug 31 13:01:28 EDT 1995