DCPAM 作業ミーティング記録 (2016/03/24)

参加者

  • 北大
    • 石渡, 荻原, 成田
  • 神戸大
    • 高橋(芳)

荻原からの報告

  • 火星のダスト計算 観測された地形を与えた場合の DCPAM 計算で得られる ダストデビルによるダスト巻き上げダストフラックスと 水平風の分布との関係を見ている.

    前回は, 地表面風速の時間平均からの偏差の水平分布の 時間変化を見ていた. 地表風の成因として熱潮汐が効いているかもしれないと考えて 地形無し実験の結果も見てみた.

    地表面風速の時間平均場 (10 日平均) の, 地形有りの場合 と地形無しの場合の比較. 地形によって風速場はだいぶゆがんでいる. 蛇行が目立つ.

    経度180 度で正午になる場合のスナップショットの比較. 地形有りの場合, タルシス高地に向かって吹く南風成分が強い, ヘラスに吹きこむ風が目立つ. けど, それ以外の低緯度領域では比較的似ている. 大雑把には, 熱潮汐波で風速分布ができていて, ヘラスと タルシスの領域で強くゆがんでいる, となっているように 見える.

    非常に大雑把には, 南緯25 度における地形有り/地形無しの 場合での風速の絶対値の違いはヘラス領域以外では 1, 2 割 程度 (地形有りの場合の方が風速が大きくなる領域もあれば 小さくなる領域もある). ヘラス近傍では地形有りの場合では南北風成分が強くなる ので, 風速の絶対値は2 倍くらい大きくなる.

    経度100 度で正午になる場合, 経度 270 度で正午になる場合 のスナップショットの比較. やはり, 大雑把には, 熱潮汐波で風速分布ができていて, ヘラスと タルシスの領域で強くゆがんでいる, となっているように 見える.

  • TODO
    • ダスト巻き上げフラックスに対する効果として, 熱潮汐成分と地形によってゆがむ成分の大きさの目安となる 数字を出してみる.
    • 太陽直下点がもっと赤道に近い場合 (南北対称になっていると思われる 場合) について見てみる.

次回日程

2016 年 03 月 31 日 (木) 10:00
TV 会議 (dcmodel meeting の部屋) にて