DCRTM ゼミメモ (2008/07/02)

参加者

  • 徳永, 齊藤, 小高, 倉本

目標

  • 最終目標
    • 徳永: 大気循環モデルに組み込み可能な木星大気放射モデルの構築.
    • 齊藤: 初期地球大気の温度構造計算ための大気放射モデルの構築.
  • 当面の目標
    • 徳永: Appleby and Hogan (1984) で用いられている計算方法を理解する.
    • 齊藤: Nakajima et al (1992) の再計算ができるようになる.

次回日程

  • 7/10 (木) 10:00 -- 12:00

メモ

  • 徳永
  • 齊藤
    • Nakajima et al. (1992) の図を再現すべく計算中
      • 図1: Nakajima et al (1992) に比べ, ピークの値が 15 W/m^2 ほど大きい.
        • 成層圏の水蒸気量が Nakajima et al (1992) に比べ小さいため
        • 圏界面を決めた後, 大気全領域の光学的厚さを与え直して温度分布を 再計算する必要がある.
      • 図4a: 対流圏界面付近の温度分布に乱れがある. 計算上の圏界面の決め方に 問題がある
        • 正味上向き放射の符号が変わった点を圏界面にしている. そのため 圏界面での正味上向き放射の符号は負. 正しい圏界面高度を重み付 き平均操作で求めるようにする.
      • 図5a: Ts=250K, と Ts=300K の対流圏温度分布が同じ線にのっている, 対流圏界面に飛びがある.

宿題

  • 徳永 (継続)
    • Trafton (1967) の図1, 図2 を再現する
      • A 係数の導出は Trafton (1966) を参照する
      • B 係数の導出は Kiss and Welsh (1959) を参照する
      • 同じ図を Borysow (2002) を使って再現する
    • H-H2 大気の放射伝達計算ができるようになってから, その他の成分について も考慮する.
      • CH4 の吸収: Wallace et al. (1974)
      • C2H6, C2H2: Cess and Chen (1975) (ローレンツ線形のパラメータ)
    • 文献登録
      • Kiss and Welsh (1959)
      • Borysow (2002)
  • 齊藤
    • 計算方法を改善する: 以下の手順を追加
      • 圏界面高度を決めた後, 全層の光学的厚さを再計算
        • 成層圏の光学的厚さが増えるため
      • 再計算した光学的厚さを与えて, 圏界面高度を再度探す
      • 以上の計算を, 温度分布がほとんど変わらなくなるまで繰り返す
    • 卒論のまとめを仕上げる
      • これまで作成した図も含め, 図は新規に作成しなおす