DCRTM ゼミメモ (2008/07/17)

参加者

  • 徳永, 齊藤, 小高, 石渡, 倉本

目標

  • 最終目標
    • 徳永: 大気循環モデルに組み込み可能な木星大気放射モデルの構築.
    • 齊藤: 初期地球大気の温度構造計算ための大気放射モデルの構築.
  • 当面の目標
    • 徳永: Appleby and Hogan (1984) で用いられている計算方法を理解する.
    • 齊藤: Nakajima et al (1992) の再計算ができるようになる.

次回日程

  • 7/31 (木) 10:00 -- 12:00

メモ

  • 徳永
    • Trafton (1967) の図1, 図2 を再現にむけて
      • 概ね計算方法の道筋を掴んだ
      • Trafton (1967) の (2) 式の N がわからない, これがわかれば図1 が描ける
      • a 係数の導出は Trafton (1966) の式 (29) であることを確認
      • B 係数は, (2) 式の b 係数に, H2-He による回転-並進吸収を重ね合わせた ものらしい (要調査).
  • 齊藤
    • Nakajima et al. (1992) の図を再現すべく計算中
      • 全層の光学的厚さを再計算することができなかった
    • 成層圏の温度がほぼ一定なのは成層圏に置ける光学的厚さが 1 より十分に小さいから
    • 圏界面が Nakajima et al. にくらべて低い

宿題

  • 徳永 (継続)
    • 図書館の本館に論文がないか問い合わせる
      • Trafton (1965), Appleby (1980)
    • L. M. Trafton の連絡先を確かめる
    • Trafton の計算方法を日本語でまとめる
    • Trafton (1967) の図1, 図2 を再現する(中断)
      • とりあえず A 係数と b 係数の図を書く
      • B 係数の導出については引続き調査
    • 同じ図を Borysow (2002) を使って再現する
      • Borysow の Web page に載っているソースコードを使って計算してみる
      • Borysow (2002) ならびに reference されている論文を見てみる
    • H2-He 大気の放射伝達計算ができるようになってから, その他の成分について も考慮する.
      • CH4 の吸収: Wallace et al. (1974)
      • C2H6, C2H2: Cess and Chen (1975) (ローレンツ線形のパラメータ)
    • 文献登録
      • Borysow の H2 吸収係数をもとめる一連の論文群
  • 齊藤
    • 計算方法を改善する: 以下の手順を追加
      • 再計算した光学的厚さを与えて, 圏界面高度を再度探す
      • 以上の計算を, 温度分布がほとんど変わらなくなるまで繰り返す
      • グラフの物理的な意味を理解する
    • 卒論のまとめを仕上げる
      • これまで作成した図も含め, 図は新規に作成しなおす