放射MTGメモ(2013/06/10)

参加者

  • 倉本圭、石渡正樹、高橋芳幸、高橋康人、三上峻、大西将徳

line-by-line 放射計算プログラムの検証作業(大西)

  • 光学的厚さの計算の定式化
    • 層の平均の求め方を変更(混合比、温度依存性を追加)
  • LBLRTMとの光学的厚さの計算結果の違いを、吸収係数の計算部分、物質の数の計算部分の寄与に分けて評価
    • 吸収係数の計算の誤差は 1% 以下程度
    • CO2, COで吸収係数の誤差が比較的大きい
    • 物質の数の見積もりの方が吸収係数の計算よりも、相対誤差が大きく、どれも2%程度
      • 物理定数、単位の換算などに誤りがないか確認する
      • 大気の層を薄くして一致するか確認する
    • 定式化の変更による違いは大きくない
  • LBLRTMとの吸収係数の計算の違いについて
    • 中心波数のずれはない
    • ラインの形はLBLRTM, onishi プログラムで異なる
    • 中心波数から遠くなるほど、onishi モデルの方が大きな値となる
    • LBLRTM の line shape について、分子の種類によるによるline shape の違いはない
    • LBLRTM の line shapeの計算が、どのような定式化、数値表現になっているか確認してみる
    • LBLRTM, onishi プログラムのvoigt 線型の数値表現が、どの程度の近似なのか見積もってみる
  • mtg 資料
  • To Do
    • 物質の数の計算についての確認
    • line shape の計算についての確認

木星大気の計算(高橋康)

  • 放射計算の波数範囲について
    • 1000 [cm-1] までの波数領域で計算するとうまく計算できるが、それ以上の波数領域も考慮して計算すると、うまく計算ができない
    • うまく計算できない: 5 [bar], 10 [bar]面より上空までの計算をした場合に、両者の計算結果が一致しない
    • 高波数を加えて計算がうまくいかないのは、散乱過程などが入っていないためではないか
    • 高波数を加えた計算の放射フラックスの鉛直プロファイルが、1000 [cm-1]までの時と異なるのは、なぜか?
  • 木星のスペクトル図を作成中
  • 系外惑星セミナーで話す予定
    • 7/11 を予定
    • 7/11 は惑星大気セミナーもあり(13:30-17:00)。うまく時間調整できないか検討(高橋康)

タイタン大気の計算(三上)

  • 放射対流平衡計算の収束について
    • うまく収束させるために計算方法を変更
    • 成層圏は放射平衡、対流圏は断熱減率を仮定。円盤の温度圧力と圏界面の高度を与える。
    • 圏界面のフラックスをパラメタとして動かして、フラックスのつじつまが合うように値を決める。
    • これまでの計算より、広い条件範囲でプロファイルを決めることができる

次回の日程

  • 2013/06/17(月) 9:00-