放射MTGメモ(2013/11/25)

参加者

  • 石渡正樹、はしもとじょーじ、高橋康人、齊藤大晶、大西将徳

line-by-line 放射計算プログラムの開発(大西)

  • line-by-line Nakajima et al. 計算
    • 計算条件
      • H2O のみの大気 (線吸収HITEMP2010 + 連続吸収MT_CKD)
      • 大気上端まで、飽和蒸気圧曲線を仮定して温度を決定
        • 飽和蒸気圧曲線は Nakajima et al., 1992 で扱われているもの
      • 地表面温度は 250, 300, 350, 400, 450, 500, 550, 600 [K]
      • 計算波数領域: 0.01 - 3000.0 [cm-1], 波数分解能: 0.01 [cm-1]
    • 計算結果
      • 上空の加熱率: 放射による大気の加熱率が、上層で加熱に転じることはなく、冷却センスのままゼロに漸近
      • OLT: 地表温度の上昇とともに、271 [W/m2] に漸近
        • Nakajima et al., 1992 では 293 [W/m2]
        • Goldblatt et al., 2013 では 282 [W/m2]
    • ハワイ研究会に向けての方針
      • 今の計算コード(dcpam の放射コード) で灰色大気を計算し、Nakajima et al., 1992 の OLR = 293 [W/m2] を確認
      • 水蒸気量を変えて、地表面温度と OLR の関係を計算
        • 計算波数: 0.01 - 10000.0 [cm-1] (1 micron)
        • Rayligh 散乱を入れる
  • mtg 資料

木星大気の計算(高橋康)

  • 惑星科学会での発表に対するコメント
    • H2S が水に溶けることを考慮するとどうなるか
  • ハワイ研究会の方針
    • H2/He 大気でのパラメタスタディ

H2O の連続吸収について

  • 生駒研の学生さんは、H2O の連続吸収は、線吸収の裾を足し合わせることで表現している
  • ダイマーの吸収は、線吸収の足し合わせでは表現できないはず
  • 「線吸収(25[cm-1] まで) + 連続吸収(MT_CKD) - 線吸収(cut off 無し)」からダイマーの吸収を表現するモデルを考えることができないか

次回の日程

  • 12/02(月) 9:00-