放射MTGメモ(2014/12/22)

参加者

  • 倉本圭, 石渡正樹, はしもとじょーじ, 高橋康人, 大西将徳

系外惑星放射計算プログラムの開発 (大西)

  • 水蒸気大気下層の net flux の鉛直分布について
    • 大気下層 (地表面ではなく) で net flux が極小を持つプロファイルは, Rossland mean opacity の分布で説明できる.
      • 大気下層では, 大気層ごとの光学的厚さ(Rossland mean opacity)は, 1 を超えている.
      • 質量あたりの Rossland mean opacity は, 大気下層で極大を持つ場合がある.
      • 拡散近似解と line-by-line 計算の結果を比較すると大気下層でよく一致.
    • 地表面付近の net flux について
      • 拡散近似解に比べ, line-by-line 計算の結果は地表付近で小さくなっている.
      • 地表面があることで下からの flux がやってこないことがこの違いの原因と考えたが, 正しいだろうか?
        • 1 layer あたりの光学的厚さは, 数 10 〜 数 100 程度.
        • 拡散近似解とずれているのは, 数 layer ある.
        • 分厚い大気の場合の line-by-line 計算の精度はどの程度か.
  • To Do
    • 計算のゴールの設定 (惑星科学的に興味深い問題としてどう位置づけるか) について考える
      • 放射対流平衡計算
        • バンドモデルを作って放射対流平衡計算を行う
  • mtg 資料

木星大気の放射計算 (高橋康)

  • 放射計算
    • 高高度の吸収線データテーブルを追加: 10^6 〜 10^-3 [Pa]
    • 太陽光加熱の効き方を調べる
  • 観測データリサーチ
    • 心当たりのありそうな方々にコンタクトを取った
    • 観測装置の制約で, 5 micron 付近でデータが切れていることが多い
    • カッシーニ CIRS, あかり, スピッツァーのデータ取得の可能性あり
  • モデルを使った計算の方向性について
    • エネルギー収支の観点重要
    • 方向性を深める

次回の日程

  • 2015/01/07 (水) 14:00-