deepconv/arare 利用手引

Mkinclude の用意

deepconv/arare ではコンパイラとして ffc と g95 をサポートしている. ffc を利用する場合には,

$ sysmake/Mkinclude.ffc  Mkinclude

とし, g95 を利用する場合には,

$ sysmake/Mkinclude.g95  Mkinclude

を実行し, Mkinclude のテンプレートを用意する. そして Mkinclude 内の ライブラリパスを確認する.

2 次元雲対流モデル arare の実行

2 次元雲対流モデル arare を実行するためには, 以下のファイルが必要である.

arare.conf
リスタートファイル (netCDF 形式)

arare.conf において計算の設定, およびリスタートファイルの指定を行う. 適切に設定した後に,

./bin/arare 

によって計算を実行する.

計算を実行すると, arare.conf で指定した名前の netCDF ファイルと計算の最終時刻でのリスタートファイルが生成される.

デバッグモードに関して

arare.conf の debugset において, DebugOn = .true. とするとデバッグモードとなる.

リスタートファイルの生成

典型的な基本場, 擾乱場を与えるリスタートファイルは ./bin/arare-init を実行することで生成される. まず arare.conf の fileset を編集する

ReStartFIle: 生成するリスタートファイル名

基本場については arere.conf の basicset を編集する.

TempType:  基本場の温度の設定. 温度一様なら "uniform", 断熱温度減率なら "adiabat" とする. 
PressType: 基本場の圧力の設定. 圧力場一様なら "uniform", 静水圧平衡なら hydrostatic

擾乱場については arere.conf の disturbset を編集する.

ExnerDistrbType:   無次元圧力の擾乱. 擾乱なし or X 方向ガウシアン分布 or Z 方向ガウシアン分布 or XZ 方向ガウシアン分布 
PotTempDistrbType: 基本場の圧力の設定. 擾乱なし or X 方向ガウシアン分布 or Z 方向ガウシアン分布 or XZ 方向ガウシアン分布 
VelDistrbType:     基本場の圧力の設定. 擾乱なし or X 方向速度一定 or Z 方向速度一定 

適切に設定した後に,

./bin/arare-init 

を実行することで, リスタートファイルがが生成される.