# 表題 apt で debian パッケージを管理する設定の手引 # # 履歴 2004/03/13 竹本和彰 # 2004/03/15 竹本和彰 ■ この文書について この文書は debian パッケージを apt を用いて管理できるように 設定する方法を示した手引きである. ■ ディレクトリ構成 /GFD_Dennou_Club/ftp/arch/ruby/products/debian/ 以下 debsrc/ debian パッケージ関連のディレクトリ debsrc/package override ファイル(後述) debsrc/woody/ パッケージファイル置き場 debsrc/woody/Package.gz パッケージリポジトリ debsrc/woody/Source.gz ソースリポジトリ debsrc/woody/*.deb debian パッケージファイル debsrc/woody/*.orig.tar.gz オリジナルソースファイル debsrc/woody/*.diff.gz パッケージ化に要した変更を記載したファイル debsrc/woody/*.dsc control から作成されたパッケージの概要 debsrc/woody/*.changes レビジョンの変更を記載したファイル ■ 初めて設定する場合. 1) パッケージリポジトリの作成 apt でのインストールを可能にするためにはパッケージのリポジトリを 作成する (ここでは Package.gz とした). このファイルにはそれぞれの *.dsc に記載されたパッケージの情報が記載 されている. リポジトリを作成するためには, まず override ファイルを作成する. override ファイルとはパッケージに含まれている情報を再定義するためのファイル である(ここでは package とした). 再定義する必要が無い場合, このファイルは空でよい. 1-1) override ファイルの作成 $ cd GFD_Dennou_Club/ftp/arch/ruby/products/debian/debsrc $ touch package 1-2) リポジトリの作成 $ dpkg-scanpackages woody package | gzip > woody/Packages.gz 2) ソースリポジトリの作成 ソースリポジトリは .orig.tar.gz と .diff.gz の情報を格納し, apt を用いたソースのダウンロードなどに利用される. リポジトリファイルは Sources.gz とした. $ dpkg-scansources woody | gzip > woody/Sources.gz ■ パッケージを更新 or 新しいパッケージを追加した場合 パッケージを更新, または新しいパッケージを追加した場合は, 上記作業 のうちの 1-2) リポジトリの作成 2) ソースリポジトリの作成 を行う. ■ ユーザーの設定 ・/apt/sources.list に以下の行を加える deb ftp://www.gfd-dennou.org/arch/ruby/products/debian/debsrc woody/ deb-src ftp://www.gfd-dennou.org/arch/ruby/products/debian/debsrc woody/ ・apt のデータベースを更新する # apt-get update dselect から利用する場合は, [1. 更新] を忘れずに行う. ■ 付録: apt の使用方法 ・インストール, 更新 # apt-get install ・アンインストール # apt-get remove ・ソースのダウンロード $ apt-get source