日本の朝は味噌汁で始まる. この味噌汁を眺めていると, 流体の対流運動がよく見える.

熱い味噌汁の表面では蒸発が盛んに起こり, 表面をどんどん冷やす. 冷えた味噌汁は少し重くなるので下に沈む. その運動の様子が, 味噌の小さな「つぶ」によって, うまい具合に可視化されるのである.

この流れを観察していると, 表面近くで

涌き出してくる場所と吸い込まれていく場所

がはっきり見える. このような熱対流を レイリー・ベナール対流 と呼ぶ.